船内絵画のご紹介

Home屋形船「北斎」のこだわり船内絵画のご紹介

富嶽三十六景「凱風快晴」

好天に恵まれた早朝、ごくまれに富士が朝焼けに赤く染まるその瞬間を描いた作品。
因みに「凱風(がいふう)」とは南風の事。
この屋形船での宴をより一層華やかに演出してくれるよう、晴れ渡る朝焼けの空を描いたこの絵を大広間の中央に展示し、お客様を最初に出迎える作品とした。また、通路上に設置する為、人の通行が可能なように暖簾(のれん)の形状を取るに至った。
【製作】株式会社 かみ屋
財団法人アダチ伝統木版技術保存財団の図版を元に作成したものです

富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)
「凱風快晴(がいふうかいせい)」

富士越龍

北斎の絶筆に極めて近い作品としても注目される「富士(ふじ)越(こしの)龍(りゅう)」を元に作成。
出世を意味するめでたい図である。黒雲を呼び伴い昇天する龍に自らをなぞらえる北斎最晩年の心象とみることも可能な一幅である。
オリジナルの約4倍の面積に拡大し、縦横の比率も変更してあるが、破綻のない絶妙なバランスで絹本の質感までをも忠実に再現している。
龍の部分がレリーフ状の木彫になっているあたり、模写とは言え作者の力強い主張を感じる仕上がりとなっている。皆様の出世を願う気持ちが込められております。

制作:金丸悠児氏・瀧下和之氏(かなまるゆうじ たきしたかずゆき)
富士越龍(ふじこしのりゅう)

神奈川沖浪裏

世界で最も有名な絵画のひとつ「神奈川(かながわ)沖浪裏(おきなみうら)」を元に作成。
オリジナルは約180年も前に描かれたが、大胆かつ緻密な描写は、今でも人々を惹きつけて止まない魅力を放っている。
今回は横長の画面にアレンジし波の迫力を増大させ画中の船を本船「北斎」に置き換えてある。
横長の画面は正面から見ると視覚に入りきらない為、通路の座敷側入口(写真の位置)から見て程よいバランスとなるように仕上げた。

制作:荒木知子氏・井上恵子氏(あらきともこ いのうえけいこ)
神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)

北斎漫画

北斎漫画の中の男女を元に描いた。トイレの扉に飾る為、男性用と女性用が一目で分かるような絵とした。
女性がおんぶしている赤ちゃんがベビーベッドの存在を示唆している。
制作:芹田 紀恵氏 (せりた のりえ)

制作:芹田紀恵氏(せりたのりえ)
北斎漫画

百物語さらやしき

江戸時代の怪談会「百物語」中の「播州皿屋敷」をモチーフにした作品、おどろおどろしい場面ではあるが、お菊の表情がどことなくユーモラスで和ませてくれる。
オリジナルはお菊の口から霊気らしき白い煙が出ているが、今回は喫煙所に飾る為、キセルを銜(くわ)えた姿で描いた。
「煙草も良いけど、吸い過ぎると私みたいになっちゃうわよ♪」とお菊が冗談まじりに語っているような、洒落を効かせた仕上がりとなっている。

制作:渡邊史氏(わたなべふみ)
百物語 さらやしき

深川万年橋下

船上から萬年橋を見上げたような構図が印象的な作品。手前の船の舳先が示す方向に目をやると橋桁の向こうに富士が見える。橋のカーブは美しいアーチをもって描かれ、鮮やかな藍色で全体的にすっきりと仕上げられている。橋上には往来で賑わう人々、川には1人釣りを楽しむ人などが描かれ、江戸深川の人々の営みが垣間見られる。万年橋は行徳の塩などを江戸に運ぶ重要な水路であった小名木川と隅田川が合流する地点にかかる橋で、橋の北側(右側)は海辺大工町と呼ばれ、「奥の細道」の出発点である芭蕉庵があった。
冨士見ではこの「深川万年橋下」をランチョンマットに仕立てました。航行中に現代の萬年橋の前を通りますので、新旧の萬年橋を比較してお楽しみ頂けます。

製作:株式会社 かみ屋
財団法人アダチ伝統木版技術保存財団の図版を元に作成したものです。